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Spot 2025.07.29

【妊娠中の旅行】いつまで旅行ができる?海外旅行に行くときの注意点とは

妊娠中は海外旅行に行ける?行くときは入念な準備を!

イルカウォッチング
画像出典:グアム政府観光局

妊娠中でも「旅行を楽しみたい」「夫婦の思い出を作りたい」と考える方は少なくありません。近年では“マタ旅(マタニティ旅行)”という言葉も広まり、妊婦さんが海外旅行をするケースも少なくありません。しかし妊娠中の旅行にはリスクも伴うため、体調や時期に応じた判断が重要です。

今回は、妊娠中の旅行を検討している方に向けて、メリット・デメリットと注意点をご紹介します。安心して旅行を楽しむための準備や判断の参考にしてください。

※この記事は一般的な情報をお伝えするものです。個人の健康状態により適切な対応は異なります。妊娠中の旅行については、必ずかかりつけの産婦人科医師にご相談のうえ判断してください。

妊娠中の旅行はいつまで大丈夫なの?

妊婦
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まずは、妊娠期間別の旅行についてご紹介します。快適な旅行にするためには、体調に合わせて移動距離や旅行先を決めることが大切です。まずは期間別の体調や旅行の注意点をチェックしましょう。

妊娠初期(〜15週ごろ)の旅行

妊娠初期はつわりや倦怠感などの不調が出やすく、流産のリスクも比較的高い時期です。ホルモンバランスの急激な変化に体が追いつかず、突然、体調が悪化することも少なくありません。

とくに海外旅行などの長距離移動は母体への負担が大きく、帰省などを含めなるべく控えた方が良いとされています。どうしても帰省や中長距離の移動が必要な場合は、必ず医師に相談しましょう。

出典:大同病院 産婦人科「妊娠中も旅行に行きたい!やっていいこと・ダメなこと」

安定期(16週〜27週ごろ)の旅行

一般的に「安定期」と呼ばれるこの時期は、つわりが落ち着き、体調も比較的安定してくる頃です。経過に問題がなく、医師の許可が下りれば旅行ができるでしょう。

安定期に旅行する際は、スケジュールに余裕を持たせるのがポイント。環境の変化や移動で体調が悪くなることもあるため、休息時間を十分に確保しましょう。また、激しいアクティビティなどは危険を伴うため避けるようにしましょう。

出典:大同病院 産婦人科「妊娠中も旅行に行きたい!やっていいこと・ダメなこと」

妊娠後期(28週〜出産まで)の旅行

妊娠後期に入るとお腹も大きくなり、歩行や睡眠など日常生活でも負担を感じやすくなります。むくみや腰痛、頻尿などのマイナートラブルが起こりやすく、旅行中の長時間移動は身体に大きな負担をかけてしまいます。

また、航空会社では搭乗制限があり、出産予定日が近づくと診断書の提出や医師の同伴が必要になるケースも。体調の急変に備えて、妊娠後期は無理をせず、自宅でゆったり過ごすのが良いでしょう。

出典:大同病院 産婦人科「妊娠中も旅行に行きたい!やっていいこと・ダメなこと」

妊娠中に旅行をする3つのメリット

マタニティフォト
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妊娠中の旅行は、心身のリフレッシュやパートナーとの絆を深める貴重な時間。一方で、妊娠中ならではのリスクもあるため、メリットとデメリットを理解して、準備をしておくことが大切です。

ここでは、妊娠中に旅行をする3つのメリットをご紹介します。

1. 気分転換になる

妊娠中は、体の変化だけではなく、気持ちの浮き沈みに戸惑うこともありますよね。楽しみにしていた出産でも、理由のない不安や孤独感に包まれる日もあるかもしれません。

景色の美しい場所や心地よい空間に身を置くだけで、ふっと心が軽くなることも。気分転換がしたいときは、旅行がきっかけのひとつになります。五感が刺激される体験は、前向きな気持ちを取り戻すことにもつながるでしょう。

2. 出産前の時間を楽しめる

出産後は赤ちゃん中心の生活になるため、気軽に旅行に行くことは難しくなるケースも多いでしょう。そのため妊娠中の旅行は、夫婦ふたりでゆっくり過ごせる貴重な時間でもあります。

マタニティフォトを撮ったり、思い出の地を訪れたりと、「このときにしかできない」体験ができるのが魅力です。気持ちにもゆとりがある今だからこそ、小さな幸せに目を向けられる時間になるかもしれません。

3. パートナーや家族との絆が深まる

妊娠中の旅行は、そばで支えてくれているパートナーや家族との絆が深まるイベントでもあります。日々の忙しさから少し離れ、穏やかな時間を共に過ごすことで、心が通い合う瞬間が増えていくはず。

旅行中の何気ない会話や、ふとした気遣いに「ああ、この人と一緒に子育てをしていくんだな」と実感することも。出産前に、家族の絆をじっくりと育む大切な時間になるのも魅力です。こうした思い出は、出産後の忙しさの中でも、ふたりの心の支えになってくれるでしょう。

妊娠中に旅行をするデメリットと注意点

マタニティフォト
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妊娠中の旅行にはメリットがある反面で、注意すべきデメリットも存在します。ここでは、妊娠中の旅行で特に注意したい2つのデメリットを解説します。

1.長時間の移動が負担になる場合がある

妊娠中の移動は、体調や週数によって大きな負担になります。とくに飛行機での移動は、狭い座席や気圧の変化、長時間同じ姿勢でいることが体に悪影響を及ぼす可能性も。

海外旅行であれば、空港での待機時間や入出国の手続きもあり、予想以上に体力を消耗します。海外旅行に行く場合は、3時間半で行けるグアムなど比較的フライト時間が短い場所を選び、滞在中はレンタカーで移動するなど工夫しましょう。

出典:八重洲セムクリニック「妊娠中に旅行に行くときの、気をつけるべきリスクと注意点」

2.体調の急変に対応しづらいケースが多い

妊娠中の心身は、常に危険や予期せぬ症状との隣り合わせです。自分では気づいていなくても実は大変な状態だった、という例も少なくありません。

日本と比べて、現地の医療体制が整っていなかったり言語の壁があったり、医療費が高額であったりと、迅速かつ適切な処置を受けられないことも。繊細な管理が必要な体で体調の急変に対応しづらいのは、海外旅行のデメリットです。

3.衛生面や安全面など気を付けることが多い

妊娠中は通常期よりも免疫力が低下しています。海外での食べ物や飲み物など、慣れないものを口にしたことで体調を崩してしまうこともあります。

生ものや辛い物、ペットボトルに入っていない水などはもちろんのこと、通常期以上に気を付けるようにしましょう。また慣れない場所での活動で思わぬ怪我や転倒のリスクもあります。十分に気を付けましょう。

出典:ゼクシィBaby「【医師監修】妊娠中、飛行機に乗って海外旅行に行ってもいいの?」

海外旅行に行くときの注意点・気を付けること

面談
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ここでは、妊娠中に海外旅行に行くときの注意点をご紹介します。妊娠中でも旅行を楽しむためには、入念な準備と情報収集が必要です。事前に確認して、安心できる旅行にしましょう。

医師の許可を必ずもらう

産婦人科など、かかりつけの医師から必ず許可をもらいましょう。自己判断で決断すると、リスクを高める原因になります。とくに妊娠週数や経過によっては、目に見えないトラブルが潜んでいることも。

行き先や滞在期間、移動手段などを具体的に伝え、許可をもらえた場合のみ旅行を検討しましょう。旅行中に注意すべき点や持参すべき薬などについても、確認しておくと安心です。お腹の中にいる赤ちゃんのためにも、必ず医師のアドバイスに従うようにしてください。

現地の医療体制を調べておく

旅行先で体調を崩した場合に備えて、現地の医療体制を事前に調べておきましょう。日本語が通じる病院や産婦人科の有無、診療時間、受け入れ態勢を把握しておくと安心です。可能であれば、日本語通訳サービスが利用できる施設や、現地の日本大使館から紹介を受けられる医療機関もチェックしておくと良いでしょう。

滞在先のホテルや施設で、妊婦への対応が可能かどうかも確認ポイント。また、母子手帳や健康保険証、かかりつけ医の連絡先など、必要な書類を手元に用意しておくと、万が一の受診時にもスムーズに対応できます。

航空会社の搭乗条件や保険について調べる

妊娠中は、航空会社によって搭乗制限が設けられていることがあります。多くの場合、出産予定日の28日前(国際線では36日前)からは、医師の診断書や同意書の提出が必要とされるため、必ず事前に確認しておきましょう。

航空会社によっては、週数の上限が異なる場合があります。複数の路線を利用する際はすべての航空会社の規定をチェックしておくと安心です。

また、海外旅行保険に加入する際は、妊娠に関連する症状やトラブルが補償対象かどうかも重要なチェックポイントです。保険会社やプランによっては補償範囲が異なるため、詳細をしっかり確認してから加入するようにしましょう。

JAL:https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/support/smilesupport/mama.html 

ユナイテッド航空:https://www.united.com/ja/jp/fly/travel/accessibility-and-assistance/pregnancy.html

スケジュールに余裕を持つ

旅行中はついあれもこれもと予定を詰め込んでしまいがちです。妊娠中は疲れやすかったり、身体へのダメージも大きくなります。ゆとりあるスケジュールにし、こまめに休憩を挟んだり、ホテルで休めるようにしましょう。

無意識にたくさん歩いてしまいお腹が張ってしまうことも。移動はレンタカーを使ったり、なるべく歩かないようなルートを調べるなど事前の準備が重要です。

キャンセル規定に注意する

妊娠中は、急な体調の変化により旅行をキャンセルにせざるを得ないことも。その場合にキャンセル料がかかるのか、いつまでならキャンセルができるのかを事前に確認しておくと安心です。

旅行会社や保険会社から、保険料に応じて保険金額を限度にキャンセル料を補償するサービスも出ています。予約後からキャンセル料が発生するプランもあるため、こういったサービスも合わせて検討すると良いでしょう。

食べ物や飲み物、安全面に十分に注意する

妊娠中は避けた方が良い食べ物や飲み物があるため、現地で食べられるものが近くにあるか事前に確認しておくようにしましょう。また急な体調の変化により、現地の食事が喉を通らないことも。食べ慣れているものを荷物に入れておくと、もしものときも安心です。

またリゾート地ではビーチやプールを楽しむシーンもあることでしょう。海水は細菌感染のリスクもあるため、足元を付ける程度にし、激しいアクティビティは避けた方が良いでしょう。プールサイドは滑りやすいため、転倒にも注意が必要です。

妊娠中におすすめの海外旅行先

夫婦
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妊娠中の海外旅行は、フライト時間が短く時差も少ないアジア近隣諸国やグアムがおすすめです。韓国(約2時間半、時差なし)や台湾(約3時間、時差1時間)は、医療体制が整い、身体への負担も軽め。

また、グアムは東京から約3時間半、時差1時間とアクセスが良く、日本語対応の施設も多いため安心です。美しい海やサンセットをバックにマタニティフォトを撮影するのもおすすめ。旅行とともに、思い出に残る写真を残してみてはいかがでしょうか。

安定期(妊娠16〜28週)で、医師の許可を得たうえで安全に楽しみましょう。

安全第一!無理のない範囲で旅行を楽しもう

恋人岬
画像出典:グアム政府観光局

今回は、妊娠中の旅行についてご紹介しました。妊娠中の旅行は、特別でかけがえのない経験になります。

その一方で、体調の変化や移動の負担、医療面でのリスクもあるため、「なんとなく」で計画を立てることは避けましょう。行き先の選び方やスケジュールの組み方、持ち物の準備一つひとつが、安心して滞在することにつながります。

医師との連携をとりながら、安全第一を心がけた旅行計画を立てることで、安心して楽しめる旅行が実現します。大切な命を守りながら、自分自身とパートナーや家族の心に残る素敵な思い出を作ってくださいね。

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Writer

&Guam編集部

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