画像出典:グアム政府観光局

Others 2025.02.04

グアムの入国審査について知りたい!ESTAやビザについて詳しく解説

初めてのグアム…わからないことが多すぎる…

グアムの街並み
画像出典:グアム政府観光局

グアムは、日本人にとって身近なリゾート地のひとつです。飛行機で片道3時間半と、まるで国内旅行と変わらない移動時間で訪問できる場所ですが、アメリカの準州であるグアムでは、当然ながら入国の際に審査が必要になります。

今回はグアムの入国審査における基本情報や、ビザとESTAの違い、取得方法などをご紹介します。グアムでの滞在に必要な情報を学び、出国前に必要な準備を進めていきましょう。

グアムの入国審査|基本情報

グアム
画像出典:グアム政府観光局

ここでは、グアムの入国審査における基本的な情報をご紹介します。

そもそも入国審査とは、国際空港でおこなわれる手続きのひとつです。外国人が入国する際に、渡航目的・パスポート・ビザなどを審査することを指します。グアムならではの入国審査の特徴を知り、安心できる観光・滞在につなげていきましょう。

ビザ要件

ビザとは外国への入国許可証であり、本来は渡航先の国に事前に申請したうえで、審査を経て発行されます。しかし日本は、アメリカのビザ免除プログラムに参加しているため、グアムに入国する際ビザが不要となります。

ただし、ビザ不要での入国は、滞在90日以内の観光・業務目的に限ることに注意しましょう。レジャーが目的であっても、90日以上グアムに滞在する場合はビザの申請が必要です。ビザの申請を検討している人は、米国大使館ビザサービスを参考にしてください。

参考:在日米国大使館と領事館「ビザサービス」

入国時に必要な書類

グアム入国時には、パスポート・往復航空券・ホテル予約確認書が必要です。パスポートは、帰国日まで日付が有効であるかどうかを確認しましょう。グアム入国時点で45日以上、可能であれば90日以上が望ましいとされています。

ホテルの予約確認書は、現地でのスマホ紛失やトラブルに備え、プリントアウトして持参すると安心です。印刷した予約確認書であれば、道を聞いたり直接提示したりする際にも扱いやすいでしょう。

グアムへの入国は電子渡航認証「Guam-CNMI ETA」

観光や短期商用目的での45日以内の滞在の場合、ESTAを取得していない場合には、電子渡航認証「Guam-CNMI ETA」の申請が必要です。

※従来のI-736の書面は2024/11/30以降は無効となりましたので、ご注意ください。

また、46日以上〜90日以内の滞在の場合は、ESTAの申請が必要です。90日を超える場合にはビザが必要になります。

▼電子渡航認証の申請方法は下記PDFを参照ください。

「Guam-CNMI ETA」申請方法

ビザとESTAの違いや概要も解説

グアムのゴルフ場
画像出典:グアム政府観光局

前述の通り46日以上〜90日以内の滞在の場合は、ESTAの申請が必要です。90日を超える場合にはビザが必要になります。

ここでは、ビザとESTAの違いについて解説します。とくに海外旅行に慣れていない人にとっては、聞き慣れない言葉のため不安に感じる人も多いでしょう。ビザとESTAの性質の違いを学び、グアムの入国審査に関する理解を深めましょう。

ビザ

ビザとは日本語で「査証」とも呼ばれ、おもに自国の安全を守る目的で発行される許可書です。渡航希望者の身元を事前に審査するためのもので、問題がある場合は入国が拒否される場合もあります。

グアムにおけるビザの要件は前項のとおりですが、最新情報に関しては、必ず政府機関のサイト等で確認するようにしましょう。

ESTA

ESTAとは「Electronic System for Travel Authorization」の略称であり、アメリカの電子渡航認証システムのことです。米国国土安全保障省により、2009年から義務化されています。

ビザを取得せずにアメリカに入国する際に必要になるものですが、グアムは特例として、「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(電子渡航認証『Guam-CNMI ETA』)」が設けられている地域です。プログラムを活用することで、45日以内の滞在であればESTAの取得が不要となっています。

滞在可能期間滞在目的申請費用
Guam-CNMI ETA~45日以内短期商用・観光目的無料
ESTA~90日以内短期商用・観光目的$21
各種ビザビザにより異なるビザにより異なるビザにより異なる

※別途諸条件が適用される場合もあり、詳細は政府観光局の公式サイトをご確認ください。

ESTA取得の方法

以下に、ESTAを取得する手順をご紹介します。

  1. アメリカ大使館のWebサイトから、ESTAの公式サイトにアクセスする
  2. パスポート、クレジットカード、アメリカでの滞在先住所と電話番号の情報を用意する
  3. 「新規の申請」「個人による申請」を選択し、免責事項を確認する
  4. 申請者情報を入力する(★が記載されている部分は必須項目)
  5. 渡航情報や緊急連絡先情報など、必要事項を入力する
  6. 適格性に関する項目を「はい」か「いいえ」で回答する
  7. 「質問内容に関する証明」にチェックをする
  8. 申請内容を確認し、問題がなければ「確認・続行」を選択する
  9. パスポート情報・名前・生年月日を入力する
  10. 支払総額を確認し、免責事項を読んだうえで「今すぐ支払う」を選択する

表示される申請番号を使い、ESTAの公式サイトから「既存の申請内容を確認」を選択することで、審査状況を確認できます。結果は3日以内に出るため、申請は出発の3日以上前からおこないましょう。

ESTAに関する注意点

グアムのドライブ
画像出典:グアム政府観光局

一般的な観光客である場合は、Guam-CNMI ETAを取得してグアムに入国するケースが多くなるかもしれません。ただ、米国の税関・国境取締局がESTAによるグアムへの入国を推奨していることや、人によってはビザが必要な状況であることから、ESTAにて入国する人もいることでしょう。

もしESTAを取得して入国する際は、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。ESTAの有効期限は一度取得してから2年間となっているため、過去に取得した人は期限を確認しておきましょう。

またESTAにおける申請漏れ・登録ミス・虚偽の情報の入力は、移民法違反の対象です。最悪のケースでは入国拒否となるリスクもあるため、必ず正確な情報を入力するように心がけてください。

なお、以前に逮捕歴や有罪歴がある人は、短期間の観光であってもビザが必須になります。つまり、ESTAだけでは入国できないことを覚えておきましょう。

入国審査の流れ・内容

グアムの街並み
画像出典:グアム政府観光局

ここでは、グアムの入国審査の流れ・内容をご紹介します。初めてグアムに訪問する際は、飛行機を降りた瞬間からどのように行動すればいいのかがわからず、不安を感じるものです。事前に入国審査の仕組みを知り、スムーズな入国につなげましょう。

グアム到着から審査まで

グアム国際空港に到着したら、通路に沿って進み、入国審査ロビーに入ってください。入国審査をスムーズにするために、あらかじめパスポート・航空券を用意しましょう。

入国審査で質問へ答える

入国審査では、滞在目的・滞在日数・宿泊先などに関する質問をされます。観光であれば、「Sightseeing(サイトシーング)」が目的と答えれば問題ないでしょう。

宿泊先はホテル名を口頭で伝えても問題ありませんが、手元にホテル予約確認書があるとよりスムーズになります。入国審査後は旅券にスタンプが押されます。グアムの入国審査はフレンドリーなスタッフも多いので、気負わず落ち着いて回答しましょう。

税関申告をおこなう

荷物を受け取ったら、税関申告をおこないます。税関の審査台に荷物を運び、事前にオンラインで申請した税関申告のQRコードを提示してください。問題がなければ、正式に入国となります。

1万ドルを超える現金を持ち込む場合は、別途申請が必要になるため注意しましょう。また野菜・果物・植物・肉製品・乳製品・卵などは持ち込めません。病院から処方された持参薬は、薬剤携行証明書を所持していれば安心して持ち込めます。

持ち込みについての詳しい情報は、グアム政府観光局の公式サイトを参考にしてください。

参考:グアム政府観光局「グアムへの入国」

入国審査に向けて|チェックリスト

グアム国際空港
画像出典:グアム政府観光局

グアムへ入国する際は、以下の要素をチェックしましょう。

  • 必要書類や準備物の確認
  • 税関やESTA、「Guam-CNMI ETA」の公式情報を確認
  • 現地での流れを確認

グアムへの渡航では「パスポート+ビザもしくはESTA」が原則として必要ですが、45日以内の滞在でビザが必要な状況ではない場合、電子渡航認証「Guam-CNMI ETA」の申請でも入国可能です。おそらく、グアムを観光で訪れる多くの人が対象となるでしょう。

Guam-CNMI ETAの申請は無料であり、ESTAと同様に一度取得すると2年間有効です。オンラインでの申請のみ受け付けており、紙面での申請はできない点と、出発の7日前の申請が推奨されている点に注意しましょう。Guam-CNMI ETAの申請方法は、下記の公式サイトを確認してください。

参考:U.S. Customs and Border Protection「G-CNMI ETA」

事前準備をしっかりして、グアムへ訪れよう

グアムの観光客
画像出典:グアム政府観光局

今回は、グアムに入国する際の審査方法や、ビザ・ESTAの違い、ESTA・Guam-CNMI ETA取得のための方法などをご紹介しました。グアムでは90日以上の滞在はビザが必要になりますが、90日以下の場合はビザが不要。さらに45日以内の滞在の場合は、ESTAすらも不要です(「Guam-CNMI ETA」の登録は必要)。

スムーズな入国のためには、時間に余裕を持った確認や申請が大切です。出発日から逆算して、パスポートの有効期限の確認や、ESTA・Guam-CNMI ETAの申請などを確実におこなうようにしましょう。また、グアムの入国に関する最新情報は、グアム政府観光局の公式サイトで必ず確認してください。

参考:グアム政府観光局

この記事をシェアする

Writer

&Guam編集部

グアムの最新情報をはじめ、観光スポット、レストラン、ホテル、アクティビティ情報など、グアムの魅力をお届けします!

記事一覧に戻る

関連記事

Related Columns

もっと見る

TOP